上々颱風 / 上々颱風
Track | Song List |
01 | 上々颱風のテーマ |
02 | 流れのままに* |
03 | 海の道 |
04 | 仏の顔もIT'S ALL RIGHT* |
05 | 踊りゃんせ |
06 | 舟を出そうよ |
07 | しぶ茶でCHA CHA CHA |
08 | 春風は河を渡る |
09 | ハイ・ハイ・ハイ |
10 |
エンド・テーマ |
人生って、ほんと「縁」があるかないか、それにかかってると思う。
このアルバムに限ったことでは無いと思うけど、このアルバムは本当に「縁」があったからこそ、買ったアルバム。なんで買ったかというと、発売直前くらいの時期に、家族旅行の行った先の車の中で、偶然「流れのままに」という曲がラジオでかかっているのを聞いて、気に入ったから。もし、ラジオで聞かなかったら、ジブリの映画で音楽を担当するまで存在すら知らなかっただろうなぁ。
というわけで、おそらく件の狸のアニメ映画でイメージが定着しているのではと思われる、上々颱風の1作目。アルバムの雰囲気が、非常に沖縄めいた音なので、沖縄出身バンドかと思いきや、沖縄出身者はたしか一人もいないらしい(未確認)。
すでに「紅龍&ひまわりシスターズ」としてバンドの活動暦が長かったので、メジャー・デビュー作のこのアルバムで、バンド・サウンド自体は固まっていると思います。と言うのも、2作目が期待したほど気に入らなかったので、それ以降聞いていません。
当時聞いていた、バービーボーイズやPSY・S、サザンといったあたりのポップスに比べると、とても新鮮なサウンドでした。嘉納昌吉やネーネーズほど生の沖縄ではないのが、聞きやすいというのも大きかったです。バンド・リーダー、紅龍の使うバンジョーに三線の弦を張った楽器の音色も、独特の音を出しています。また、所謂8ビートなどのリズム・パターンが出てこないドラムも、この世界を作り上げるのに一役買っています。今にして思えば、ここのドラムの人、かなりOne&Onlyだ。
そんなこんなで、他の人とは何か違うものが聞きたいという欲求に見事に応えてくれた作品でした。
実は「流れのままに」のバンドスコアを買ってしまったんです。まぁ、1曲だけなんでそんなにすごい額ではないんだけど、かなり後悔。どんなコード進行をしているかと思えば、延々とCとFとGばかり、Dmくらいあったかな。あまりにもシンプルな進行で、採譜するのがしんどい私でも、さすがに買う必要なかったのではと思いました。